イギリス 西ウェールズの田舎暮らし

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カテゴリ:本( 8 )

読書の秋と中耳炎・・・

秋深まる西ウェールズから、こんにちは。
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30年ぶりに中耳炎にかかる中、ハーフタームとハロウィーンがあっという間に終わってしまいました。

子供たちの学校が終わった週末、耳が詰まったような感じになって、その時は耳が聞こえにくくなっただけだったのがだんだんと痛く晴れてきてしまって、お医者さんとホメオパスに診てもらってお薬をもらった結果、やっと落ち着いてきたかなぁと言う感じです。

ちょっとでも無理をすると痛くなってくるので、夫君に走り回っている中観念して日中ベッドでゴロゴロしている日が数日あったおかげで、読みたかった本や読み終えていなかった本を一気に読んでしまいました。
(あっ、でもTove Janssonさんの「Life Art Words」はまだ読み終えてないし、エライ長いタイトルの「Everything You Always Wanted to Know About Your Body, But So Far Nobody's Been Able to Tell You」は今読んでいる所です)
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どの本も読み応えがあって、読書の喜びに浸っている今日この頃・・・。
読書って本当に素晴らしい。

「Everything You Always Wanted to Know About~」では、チャクラと心身の関係について詳しく書かれているのですが、目から鱗が落ちるような内容だらけですぐに頭が一杯になってしまうので、ゆっくりと気を付けて読み進んでいるところです。

とにかく今年はずっと走り回っていたので、心と体の声をちゃんと聞いていなかったなぁと気が付きました。薄々は感じていたのだけれど、こうして中耳炎にかかるまで放っておいたのは良くなかったです。

大好きだったヨガのイヴォン先生が今年亡くなられてから、ちゃんと自分でヨガの練習をしてこなかったことが大きな原因。足が地に付いていなかったんだと今は分かります。
「怪我の功名」とはこういうことをいうのかしら?

哲学の秋とはうまく言ったものですね。
まずは深く深呼吸することから始めよう・・・。

皆さんもどうぞ季節の変わり目ですので、お体には気を付けてね。
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by enjoy-wales | 2015-11-04 23:53 | | Comments(6)

とうとう(また)ゲットしてしまったCraft Book 2冊・・・

何冊あっても買ってしまうのがクラフトブック。

靴もバッグも好きだけど、私の場合それより何より衝動買いしてしまうのはクラフトブックです。

で、また最近ネットで見て買ってしまったのがこの2冊。今週届いてルンルン♪
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この本を作った『Merchant&Mills』のことは、愛読している雑誌「Country Living」で去年知って以来とっても気になっていたのが、本を出していると知って買ってしまいました。

シンプルなパターンで、シンプルなものを丁寧に作る、と言う方針で、2010年にワンピースのパターンを売り始めてからどんどん大きく育っている、伝統と質を大切にする会社です。

内容は裁縫のテクニックについて書かれていて、最後にバッグ、エプロン、シンプルなトップの作り方がありまして、長年裁縫をしている私にとっては必要のない本ですが、眺めているだけで嬉しくなってしまう1冊です。
エプロンとトップを作ってみようかな。 ふふふ


もう1冊目はこれです。
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娘の簡単サマードレスを作ったものの、他にパターンを持っていないことに気が付いて、これはどうかと購入してみました。

ヨーロッパでは日本のクラフトブックはとても高く評価されていて、最近どんどん翻訳版が発売されているんだそうです。確かに日本のクラフトブックは写真も多いし、説明も丁寧で分かりやすく作られていて素晴らしい。 
これからもどんどん翻訳版を出版して欲しい!

肝心の内容ですが、どのドレスもシンプルでとっても可愛い。
私向けにはちょっと甘すぎるような気もしますが、パターンさえあれば色々と応用できるのでとにかくどんどん作るのみ! 今年はやっぱりクラフト三昧の年になりそうです。


今日も遊びに来てくださった皆さん、どうもありがとう♪
Enjoy Craftin'!
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by enjoy-wales | 2013-06-28 23:34 | | Comments(6)

「逃亡 上・下」 帚木蓬生(ははきぎほうせい)著

帚木蓬生さんが書かれた本を、ロンドンの友人に勧められて読み始めたのは5~6年前のことで、最初に読んだ作品は「ヒトラーの防具」でした。

お恥ずかしながら、この偉大な作家の名前も聞いたことがなかった私は文庫本の見開きに書いてあった作家の紹介をみて、東京大学の仏文科を卒業後TBSに勤務し、2年で退職してから九州大学医学部に学んで現在は精神科医、という超人的さにビックリ。

その上作家として、93年に吉川英治文学新人賞を受賞されたのを始め、山本周五郎賞、柴田連三郎賞、小学館児童出版文化賞など数々の賞を獲得、著作多数というのにまたビックリ。

そんなスゴイ作家をそれまで知らなかったことにもビックリ。

本を読むのが好きな実家の母も知らなかったのでまたまたビックリして、ビックリし通しだったのでした。

もうこれは読むしかないと読んだ「ヒトラーの防具」が面白かった上に感動的で、第二次世界大戦時のドイツの様子やドイツと日本との関係を垣間見ることが出来て勉強になり、読み終えた後すぐに「三たびの海峡」「閉鎖病棟」をどうにか手に入れてそれらも読みましたが、読み出したら止まらないストーリーと知らなかった日本の歴史の一部を教えてもらいました。大感動・・・。

もしもまだ読んでいない方には、是非とも読んで欲しい作品群です。

前置きが随分と長くなってしまいましたが、このような訳で、年の暮れに日本に帰った際に持って帰ってきたのがタイトルにあります「逃亡 上・下」と「国銅 上・下」でした。

「逃亡」は、中国で日本の為に暗躍した主人公の憲兵が、戦後どのようにして日本に戻り困難を乗り越えて母国に着くも戦犯として日本、アメリカに追われる様子を描いた大作です。

戦争というと避けられないのが醜い歴史・・・。最も被害にあうのは武器を持たない国民・・・。
日本軍が中国で犯した余りに惨い史実が描かれるので読みにくい場面もありますが、作者のこの作品に対して妥協しない姿勢が本当にスゴイ。

やっぱり読んでよかったと思いました。お勧めです。
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by enjoy-wales | 2013-02-23 18:39 | | Comments(2)

模倣犯1~5巻 宮部みゆき著 新潮文庫

昨日ようやく宮部みゆきさんの「模倣犯」1~5巻を読み終える。
もう11年も前に文庫化していてベストセラーでもあったようなので、読んだ人も多いだろう。

今年始めに友人から借りた、東野圭吾の「時生」と「予知夢」に続いて、宮部みゆきの「我らが隣人の犯罪」「取り残されて」「蒲生邸事件」に「鳩笛草」と、イースターホリデーが始まったと同時に一気読みした後取りかかったので、さすがに疲れた~。

東野さんの「時生」と「予知夢」、特に「時生」は読み甲斐があったのだけれど、宮部さんの作品はちょっと寂しげで悲しげで、人の痛みが本当に上手く表現されていてほとほと感心してしまう。

「取り残されて」と「蒲生邸事件」はSF小説もの、「鳩笛草」には超能力者が出てきたりと、読む前には「?」マークが頭に浮かんできそうだけど、これが宮部さんの手にかかるとむむむ~と唸るほどに良い小説になってしまうのだ。

「火車」を読んだ時に、こんなスゴイ作家が出てきたのか!とビックリしたのを覚えているが、彼女の書く作品はどれもこれも質の高いものばかりというだけでなく、バラエティーに富んでいて、読むたびにむむむ~っと唸らせっぱなしなのである。

そんな訳で、最後に取っておいた「模倣犯」を読むのを楽しみにしていたのだけれど、期待以上の読み応えだった。ふう~。ただ、一家殺人事件やら連続誘拐殺人事件が話の軸になっているので、そういうのは好きでないという人にはお薦めできない。

話しの展開はもちろんのこと、キャラクターの豊富さと現代社会の描写が素晴しい。
二つの事件に関わる人々・・・、被害者の家族や関係者、警察、マスコミと犯人。
特に被害者の家族が丁寧に描かれているので、やはり想像を絶する痛みがよく伝わってくる。
暗いテーマではあるので、どっぷり悲しくなったのだけれど、宮部さんは本当に人間が好きなんだなぁ、なんてしみじみと思った。

こんな作品を読んだ後は、しばらく休憩。
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by enjoy-wales | 2012-04-12 22:04 | | Comments(0)

闇の花道 天切り松 闇がたり 第一巻 浅田次郎著

浅田次郎といえば『鉄道員』が映画にもなったので有名だが、残念ながら私はまだ読んでいないし、
映画も観ていない。

最近、漫画の『かぶく者』と『ひょうげもの』を友人から借りて読んだ後すぐに読み始めたのが、
この本であった。
そんな訳で頭はすっかり時代物で、お侍さんの頭や着物がワイワイしている。

そして何より、この本の面白かったこと!

明治時代に仕立て屋の銀次郎なる悪玉の親分の元に、九つの歳で売られていった松蔵は、あるいきさつでその銀次郎親分の代わりに街を仕切っている、細目の安吉親分の元に引き取られることになる。
その親分の手下である、振袖おこん、坊主の寅弥、黄不動の栄治、書生の常次郎に見守られながら、松蔵は天切り松として、立派な盗人に成長していく。

今はすっかり年の老けた天切り松が、趣味で(!)泊りに行く留置場で繰り広げる物語は、留置人のみならず看守達や署長までも魅了し、時代の闇に葬り去られた過去を紐解いていく・・・。

闇がたりなんて初めて聞いた語り方はもちろんのこと、物語の面白さや登場人物の江戸っ子ばりばりの
話し方がかっこよくって、グングン引き込まれてしまう。

5話(五夜)のショートストーリー、そのどれもが読み甲斐があって泣かせてくれる。
人情、義理に心意気を何より一番に生きたキャラクターの素敵なこと。

昔は演歌や人情なんて敬遠していたけれど、子供を三人持ってこの歳になって、
ようやくその面白さが分かりだしたのかもね。

人間、単純で感情的で、色々複雑なことこの上なくって、思うようにならないことばかり。
だからこそ物語があって、泣いたり怒ったり笑ったり喜んだり。

そんな風に至福の時を過ごさせてくれる、素敵な作品である。

第四巻まで手元にあるので、これからますます楽しみだ。
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by enjoy-wales | 2012-01-26 23:50 | | Comments(2)

夕あり朝あり (新潮文庫) 三浦綾子著

三浦綾子さんの作品に出会ったのは、4~5年前のことになります。
自伝3部作である、「道ありき」、「この土の器をも」、「光あるうちに」でした。

この「道ありき」を読んだ時のショックは今までにないもので、敬遠していたクリスチャンに対しての考えをコロッと変えてくれました。
もう7,8年も前に、93歳で亡くなった祖母は熱心なクリスチャンで、いつも聖書に頭を突っ込んでいるような人でしたが、人との関わりが苦手で、風変わりな人だと思いつつも特に親しくなることはなく、クリスチャンに対してもその祖母の印象が強かったのかも知れません。

それがこれらの本を読んで、こんな考え方、生き方もあるのか、と涙ながらに感動しました。
まさに大感動です。

この自伝の中に、クリーニング会社で知られる『白洋舎』の創業者である五十嵐健治氏との対面が描かれており、その五十嵐氏の自伝を三浦さんがどうしても、と頼んで書かれたのを聞いて、是非とも読みたかった本がこの「夕あり朝あり」でした。

成功された実業家でクリスチャン、と言うことしか知識になかったこの五十嵐氏の人生は、私の予想を大きく懸け離れた波乱万丈の生涯で、こんな熱烈な生き方もあるのか・・・と驚きました。

キリスト教ではキリストの神以外を敬うのは厳しく禁止されていて、「隣人を愛せ」と教えつつも他の宗教との争いが絶えず、そんなことに対する疑問がどうしても拭えず、クリスチャンになろうとは思えないのですが、聖書から学ぶ事は多いと改めて思い知りました。

五十嵐健治氏がこの本の中で、人生の節目に参考にされた聖書の言葉を何点か書き出したいと思います。

マタイ伝第六章から
「~この故に明日のことを思ひ煩ふな、明日は明日みづから思ひ煩わん。一日の苦労は一日にて足れり。」

へブル書第十章三十五節
「確信には大いなる報いが伴う」

ロマ書第八章
「神もし我らの味方ならば、誰か我らに敵せんや」

コリント後書第四章
「われら四方より悩みを受くれども窮せず、為ん方つくれども希望を失はず、責めらるども捨てられず、倒さるども亡びず・・・」

ロマ書第十二章
「愛する者よ自ら復讐すな、ただ神の怒りに任せまつれ。録して『主いい給ふ、復讐するは我にあり、我これを報いん』、『もし汝の仇飢えなばこれに食はせ、渇かば之に飲ませよ』・・・」


また、「人生における出来事は、たいてい突如として起こるのですな。この『突如』に対応するには、日頃の人生に対する考えの深浅が勝負を決めるようです。」、と言われていたのも、印象に残りました。

人生まさに山あり谷あり。

・・・なんて、知ったようなことを言ったりね。
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by enjoy-wales | 2012-01-18 00:57 | | Comments(0)

イシューからはじめよ 安宅和人著

「ほぼ日刊イトイ新聞」の隠れた手下、とかそういう訳ではありませんが(まぁ、大好きだけどね)、
これも面白そう~!

★「安宅和人+糸井重里
  『イシューからはじめよ』のまわりで考える。」
糸井重里が昨年3月、東日本大震災の直後に読んで
感銘を受けた本、『イシューからはじめよ』の作者、
安宅和人さんにお会いしました。
「いま、この局面で解決すべき問題=イシュー」を
見極めることが、価値ある仕事するために重要だと
「人生の7割を無駄にしてきた」安宅さんは言います。
「根性に逃げない」など、たくさんのヒントがありそうです。
http://www.1101.com/ataka_kazuto/index.html

是非是非、読みたい♪
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by enjoy-wales | 2012-01-16 07:42 | | Comments(0)

納棺夫日記 増補改訂版 青木新門著

2011年の締め括りに、この素晴らしい本を読みました。

1993年3月に桂書房という小さな出版社から出たこの本が、俳優の本木雅弘さんに読まれ、2008年に「おくりびと」という題名で映画が誕生しました。ヒット作になっただけでなくアカデミー賞も受賞したので、ご覧になった方も多いかと思います。

友人から借りて私の読んだものは、2009年に文春文庫から増版・増補改訂して出版されたものでした。

私の拙い文章力と知覚ではどれだけ素晴らしい本であったか著すのは難しいので、読んでられない方はとにかく一度、手にとっていただけるようお勧めします。

浄土真宗で知られる親鸞の教え、宮沢賢治の詩人としての心に導かれていかれる著者の考え、心の揺れや、生死に対する真摯な姿勢に心を打たれました。

死について、生について、じっくり考える機会を与えていただいて、新年を迎えるのにふさわしい一冊でした。

何度も読み返していきたい大切な作品です。
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by enjoy-wales | 2012-01-09 19:58 | | Comments(0)